隣接する歯胚同士が発育途中で接触し、癒合したもののうち、象牙質を含めて一体化したもの。
癒合歯は永久歯よりも乳歯に多く見られ、2~5%に出現します。
多くは下顎乳中切歯と乳側切歯、あるいは乳側切歯と乳犬歯との癒合です。
永久歯の癒合は、乳歯癒合の1/10以下で0.05~0.3%の発生頻度と言われています。
隣接する歯胚同士が発育途中で接触し、癒合したもののうち、セメント質のみで癒合したもの。
原因は、未だにはっきりとは解明されてはいませんが、お母さんのお腹の中にいる胎児の時に、乳歯の芽が作られ、その時にくっ付いた状態になって、癒合して出てきたという説が有力視されています。
癒合している2本の乳歯のつながっている部分は溝になっていて、虫歯や歯肉炎になりやすいので、丁寧に磨いてください。
それ以外、癒合歯自体は何も心配することではありませんが、後から生えてくる永久歯の45%が存在しないという報告があります。
まずは歯科医院でX線検査を行って、癒合歯の下に後から生えてくる永久歯があるかどうかを確認してください。
➤の部分に永久歯が1本足りません。
そして、癒合している歯の状況により、乳歯と永久歯の交換や永久歯の歯並びや噛み合わせに十分対応できる歯科医院で相談してください。
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