咬み合わせによって虫歯になりやすい場所が異なりますので、仕上げ磨きをする際の参考にしてください。
また、歯と歯がくっついていて、すきっ歯でないところは1日1回はフロスで歯と歯の間をお掃除してあげてください。
➤が初期虫歯です。
1日に1回はデンタルフロスを入れて、歯と歯の間の隙間の清掃をしましょう。
最初のピークは、乳歯が生えそろった4~8歳頃で、進行が速いのが特徴です。
この時期の虫歯を予防するためには、なるべく早い時期からのフッ素塗布やシーラントが有効です。
1歳6か月時 |
正常咬合 |
過蓋咬合 |
反対咬合 |
上顎前突 |
開咬 |
交叉咬合 |
叢生 |
卒乳・習癖なし |
59.0 |
16.6 |
10.7 |
5.9 |
0 |
0.5 |
8.8 |
母乳継続・習癖なし |
64.3 |
4.8 |
19.0 |
2.3 |
0 |
0 |
9.5 |
人工乳継続・習癖なし |
62.5 |
20.8 |
8.3 |
2.1 |
0 |
0 |
6.3 |
指しゃぶり |
31.8 |
6.6 |
6.0 |
37.7 |
15.2 |
1.3 |
7.3 |
おしゃぶり |
48.9 |
8.9 |
2.2 |
13.3 |
2.2 |
2.2 |
4.4 |
1歳6か月の時点で吸指癖(指しゃぶり)をしていると、高い確率で上顎前突(出っ歯)になってしまいます。
また、 歯ならびへの影響だけでなく、「前歯で咬めない」「話し方が舌たらずになる」「食べ物を飲み込む時に前歯の間から舌を押し出す」「口呼吸をするようになる」など歯や口の機能にさまざまな影響が出てきます。
しかし、吸指癖(指しゃぶり)は他の癖とは異なり年齢とともに減少します。
4歳半~5歳に指しゃぶりをやめると、歯ならびが正常に戻る可能性がありますが、永久前歯の生え替わりまで持ち越さない方が良いでしょう。
遅くても、小学校低学年で指しゃぶりをしていれば、やめさせましょう。
幼児期の反対咬合は大人になるにつれ自然に治ることもありますが、3歳で反対咬合だった子供は6%程度しか自然に治りません。
以前は、あまり小さい子供に対する矯正治療はありませんでしたが、このムーシールドを使用することにより、反対咬合は永久歯が生えるまで待つことなく、3歳児からの治療が可能になりました。
上唇小帯とは、上の前歯の上の中央部にある「すじ」のことです。
誰にでも見られますが、乳幼児期にはこの上唇小帯が太くて目立ち、上の前歯の真ん中に割って入るように発達している場合があります。
この状態を上唇小帯の低位付着と呼びますが、成長と共に徐々に細くなり、付着位置も変化していきます。
まれに、小学生頃になってもあまり変わらないケースもあって、その場合は上の永久歯の前歯の中央部の歯の間に隙間が残ってしまったりするために簡単な切除手術の適応となります。
多くの場合は、切除するとしても小学校入学以降の年齢になってからです。
永久歯が生える前のお子さんについては、ほとんどの場合上唇小帯の切除は必要はありません。
みにくいアヒルの子の時代といいます。
上唇小帯の低位付着が原因でなくても上の永久歯の前歯の中央部の歯の間に隙間ができることがありますが、左右の犬歯(糸切り歯)が生える時に治ることがほとんどです。
しかし、まれには隙間の空いたままの人もいますので、歯科医師と相談の上様子を見てください。
原因は、未だにはっきりとは解明されてはいませんが、お母さんのお腹の中にいる胎児の時に、乳歯の芽が作られ、その時にくっ付いた状態になって、癒合して出てきたという説が有力視されています。
癒合している2本の乳歯のつながっている部分は溝になっていて、虫歯や歯肉炎になりやすいので、丁寧に磨いてください。
それ以外、癒合歯自体は何も心配することではありませんが、後から生えてくる永久歯の45%が存在しないという報告があります。
まずは歯科医院でX線検査を行って、癒合歯の下に後から生えてくる永久歯があるかどうかを確認してください。
➤の部分に永久歯が1本足りません。
そして、癒合している歯の状況により、乳歯と永久歯の交換や永久歯の歯並びや噛み合わせに十分対応できる歯科医院で相談してください。
1歳6か月児健康診査 |
3歳児健康診査 |
|
実施 |
市町村 |
市町村 |
対象 |
1歳6か月以上~2歳未満 |
3歳以上~4歳未満 |
ねらい |
乳歯齲蝕の予防、歯口清掃の指導、間食等の食生活指導 |
乳歯齲蝕の予防、不正咬合等の早期発見、予防処置 |
歯科的特徴 |
第一乳臼歯萌出期 |
乳歯咬合の完成期 |
齲 |
O1:齲蝕なし 口腔環境良好 |
O:齲蝕なし |
清掃 |
清掃不良:有・無 |
清掃不良:有・無 |
歯列 |
咬合異常の有無は記録する。 |
咬合異常の有無を記録。 |
軟組織 |
軟組織の異常の有無のみを記録 |
軟組織の異常の有無を記録 |
断乳 |
完了、未完了を記録 |
記録しない |
間食の時期 |
決めているか否か記録 |
記録しない |
総合 |
問題なし、要指導、要観察、要治療 |
問題なし、要指導、要観察、要治療 |
診療日カレンダー