口が開こうとしても2cm程度しか口が開かなくなり、途中で引っかかってしまった状態をいいます。
急に口が少ししか開かなくなってしまったら、クローズドロックです。
この状態を放置してしまうと、治りが悪くなってしまいますので、早めの受診をお勧めします。
病悩期間といって、病気に対して悩んでいる期間が長いと、それだけ治療に要する時間が長くなります。
昨日・今日、クローズドロックになってしまった方は、すぐに口をあけることができるように治療できますが、数か月も前から口が開かなくなってしまっている場合は、それなりに時間がかかります。
◎IL(Intermittent Lock)間欠ロック:間欠的な開口障害
◎LE(Early Lock)ロック初期:開口障害開始2週間未満
◎LC(Chronic Lock)慢性ロック:開口障害開始2週間以上経過
・若年期に発症し、緩徐な進行性開口障害(硬性開口制限)を示す。
・顔貌上の特徴:すなわち下顎角部の膨隆に伴うsquare-shaped mandible
・咀嚼筋、特に咬筋の両側性肥大(最大開口時に咬筋前縁に触れる硬く突っ張る索状構造物)
・外傷、感染および腫瘍性病変の関与が明らかではない。
・MR画像上・手術所見上、両側咀嚼筋腱および腱膜の著名な肥厚がある。
・顎関節に対する治療が奏功せず、腱膜切開ないし部分切除が開口障害を改善する。
・顎関節疾患などの合併症がなければ、下顎側方および前方運動に制限がない。
口腔常在菌の主としてActinomyces israeliiの混合感染症で、炎症や抜歯などの外科処置などを誘因として発症します。
青壮年期に多く、男性が女性の2倍の頻度でみられます。
下顎角部や頬部の軟組織にびまん性の腫脹を生じ、進行すると咬筋が板状硬結を示すようになり、開口障害を起こします。
膿汁内に黄白色の菌塊(druse)を見ることで確定診断が行われます。
主として破傷風初期に認められる三叉神経障害および咬筋の強直による開口障害です。
破傷風菌の産生する毒素であるテタノスパスミンが脊髄の運動性神経細胞に作用することを原因とします。
交通事故、作業事故、転倒・転落、けんか、スポ-ツなどで外力がオトガイ部に加わり介達的に関節突起骨折が起きます。
臨床症状としては前歯部の開咬(前歯がかみ合わない状態)を呈し、片側性では下顎が患側に偏位し開口障害を起こします。両側性では開口障害とともに下顎が後退します。
顎関節症は、日本顎関節症学会によって次の4つに分類されています。
咀嚼筋(そしゃくきん)は、下顎骨の運動(主に咀嚼運動)に関わる筋の総称です。
閉口筋:
咬筋、側頭筋、外側翼突筋(上頭)、内側翼突筋
開口筋:
顎舌骨筋、オトガイ舌骨筋、顎二腹筋、外側翼突筋(下頭)
この口を閉じたり・開けたりするための筋肉に痛みやコリなどの症状がある場合をいいます。
頭痛(筋緊張性頭痛)、顔面や目、耳、のど、歯、舌、首などの痛み、肩こり、また手のしびれなど様々な症状が生じます。
◎M(Myalgia)筋痛:クリックなし、咀嚼筋痛・開口時痛あり、二次性関節痛なし
◎MA(Myalgia+Arthralgia)筋痛+関節痛:クリックなし、咀嚼筋痛・開口時痛あり、二次性関節痛あり
顎関節を構成する軟組織が外傷を受けた場合、顎の関節部分に痛みが生じます。痛みは口の開閉時、咀嚼時、圧迫時に生じますが、何もしていないときでも鈍痛が起こる場合があります。
◎A(Arthralgia)関節痛:クリックなし、顎関節痛・開口時痛あり、二次性関節痛なし
◎AM(Arthralgia+Myalgia)関節痛+筋痛:クリックなし、顎関節痛・開口時痛あり、二次性関節痛あり
下顎頭の上に位置している関節円板が前方にずれてしまうと、雑音がしたり口が開きにくくなったりします。
顎を開け閉めした時に、「コリッ」「ポキッ」「カクッ」などの音(関節雑音・クリック音)がする事が特徴です(音がしない方もみえます)。
関節円板がずれている方は、本人が気がつかないだけで、人口の15%~32%程度存在するといわれております。
特に痛みなどの症状がない場合、治療対象とならないことがほとんどです。
◎CE(Early Click)クリック初期:一次性クリック初発から2週間未満
◎CO(Click Only)クリック単独:無痛の一次性クリック初発から2週間以上経過
◎CP(Click+Pain)クリック+疼痛:開口時痛を伴う一次性クリック初発から2週間以上経過
口が開こうとしても2cm程度しか口が開かなくなり、途中で引っかかってしまい、クローズドロックという状態になります。
◎IL(Intermittent Lock)間欠ロック:間欠的な開口障害
◎LE(Early Lock)ロック初期:開口障害開始2週間未満
◎LC(Chronic Lock)慢性ロック:開口障害開始2週間以上経過
①皮質骨の断裂
②辺縁性増生
③吸収性変化を伴う下顎頭の縮小化
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