山口齒科醫院では中学3年生までのお子様に対するフッ素塗布(3か月に1回)が無料です。
フッ素(元素記号はF)は約100種ある元素のうちのひとつです。
自然界では単体としては存在せず、一般には微量元素といわれているが、たくさんの量が地球に存在します。
海水中(濃度は約1.3ppm)や土壌中にも必ず含まれています(数百ppm)。
食品にももちろん含まれていて、私たちは日頃普通に食べたり飲んだりしています。
新しい歯は、エナメル質の結晶体に不安定な成分*1が混ざっています。(図-1)
虫歯菌の出す酸は、この不安定な部分から歯を溶かしていこうとします。(図-2)
*1 炭酸基、マグネシウムなど
歯の表面のエナメル質を強化し、酸に溶けにくい強い歯をつくります。
フッ素はエナメル質の表面の成分*2と入れ替わり、安定した結晶構造へとつくりかえます。(図-3)
このことにより、エナメル質表面の結晶は元の状態よりも、虫歯菌の出す酸に溶けにくい強い歯にかわります。(図-4)
*2 水酸基、炭酸基、マグネシウムなど
虫歯の初期段階には脱灰部分が白い斑点として現れますが、この場合にフッ素があれば再石灰化が促進され脱灰部分の修復が行われます。
また、フッ素自身が虫歯菌に対して抗菌力をもっているので、虫歯菌の活動も抑制します。
フッ素は、歯が生えてからの塗るまでの期間が早い方が取り込みが良いので、なるべく早くから始めた方が虫歯の予防効果が高くなります。
その後は、すべての歯が永久歯に生え変わるまでの間、3カ月に1回中学3年生まで、定期的にフッ素を塗ることで、虫歯を予防できます。
1:低濃度のフッ素をご家庭で毎日うがいや歯磨き粉で塗布する方法
2:高濃度のフッ素を歯科医院で3カ月ごとに塗布する方法
※当然、両方併用する方が効果が高くなります。
※うがい薬で低濃度のフッ素をする場合はうがいができる年齢に達する必要があります。
ただし、歯科医院で嫌がる子供に無理やりフッ素を塗るのは「トラウマ」になってしまい、歯医者嫌いになる恐れもありますので注意が必要です。
フッ素は食品だけでなく、歯磨き粉やうがい薬にも添加されているため、毎月塗ると量が多くなってしまいます。
一般的には3~6か月に1回が目安となります。
当院では、虫歯のチェックやブラッシング指導も保護者の方を交えて行っておりますので、3か月に1回のフッ素塗布をお勧めしております。
プロによるアドバイスを受けることで、ちょっとしたコツがつかめると、驚くほど上手に磨けるようになります。
プロによる定期的なお口のメインテナンスを受けることで、歯やインプラントを長持ちさせることができます。
奥歯のかみ合わせの溝をふさぐことで、虫歯の予防ができます。
このように多発的な虫歯になる前に、フッ素を塗って虫歯を予防しましょう。
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