歯ブラシを持つときは鉛筆を持つような感じで持ってください。
歯ブラシを動かすときはストロークを小さめに、小刻みに振動させるように動かしてください 。
ブラシの動きが大きいと、歯と歯の間にブラシの先が入りません。
ブラシの動きを小刻みにすると、歯と歯の間に毛先が入ります。
不適切なブラッシングを長期間行ってると、歯ぐきが下がり根が出てしまい削れると、知覚過敏症になってしまいます。
不適切なブラッシングを長期間行っていると、歯肉退縮が起こり歯根が露出し、磨耗してしまったために知覚過敏症になり冷たいものがしみるようになり、見た目も損なってしまいます。
このように全顎的になってしまうケースはまれですが、部分的なケースはよく見られますので注意してください。
不適切なブラッシングを行っていると、➤のように歯ぐきも傷ついてしまいます。
歯並び等によって磨きにくい部分は個人差がありますので、歯科衛生士によるブラッシング指導を受けることをお勧めします。
➤が初期虫歯です。
1日に1回はデンタルフロスを入れて、歯と歯の間の隙間の清掃をしましょう。
左の図は、一日における唾液中の細菌数の変動を表しています。
夜、寝ている時にお口の中で細菌が一番繁殖しますので、寝る前の歯ブラシはとても重要です。
歯は、pHが5.5以下になると溶けてしまいます、スクロース(砂糖)などを摂取すると歯垢のpHは急激に低下し歯が脱灰(溶ける)します。
食後すぐの口の中のpHが低いときに歯を磨くと歯が削れやすくなります。
しかし、食事に含まれるスクロースなどは虫歯菌の栄養になってしまいます。
それは、食事の最後に水や牛乳などでしっかりブクブクうがいをして、口の中のpHをすみやかに中性(7.0)に戻してから、食後すぐに磨くのが良いでしょう。
歯ブラシの毛先が開くと、毛先が歯にきちんとあたらなくなるので、歯垢を落とす力が弱まります。交換の目安は1か月使ったあとに、毛先が開いていないのを確認して交換するようにしてください。毛先が開いていたら力が強すぎますので、注意してください。
口臭が気になる方は、舌の清掃も行ってください。
口臭の最大の原因は、口の中が清潔でないことが引き起こす、虫歯や歯周病(歯槽膿漏)です。
歯周病の口臭は、歯肉から発生すると誤解されていますが、多くがは舌苔から発生します。
舌清掃は舌を傷つけないように、一日に一度だけ朝食直後、必ず歯磨き前に行ってください。
まず、鏡を見ながら大きく口を開けます。
思い切り舌を口の外に出します。いわゆる「アッカンベー」の状態です。
こうすることで嘔吐反射(オエッと吐きそうになる反射)が予防できます。
舌ブラシで奥から先端に向けて2~3回ブラッシングしたら、流水でブラシを洗浄します。
ペースト状の舌苔がとれなくなるまで、2~3回程度繰り返します。
決して前後にブラシを動かさないようにしてください。
歯磨きをして終了です。
歯磨きを最初にすると、かえって口臭が強くなることもあります。
歯ブラシで舌を清掃すると、非常に微小な傷をつけてしまいます。
100g以下の圧力で30回のブラッシングまで安全と言われていますが、可能な限りブラッシング回数を減らすべきでしょう。
100gの力を覚えるために、左に示したように、台所用の秤に舌ブラシを当てて試してみてください。
覚えた圧力より弱くブラシすると一層安全です。
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