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トップへ当院が選ばれる理由口腔外科骨粗鬆症とBRONJ

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とBRONJ

骨粗鬆症とは

骨形成速度よりも骨吸収速度が高いことにより、骨に小さな穴が多発する症状をいいます。
日本国内の患者は高齢女性を中心に年々増加しており、自覚症状のない未受診者を含めると、推計で1100万人超に上ります。

骨粗鬆症有病率の性・年齢別分布

高崎 骨粗鬆症

患者の8割は女性です。

ホルモンの分泌バランスが変化する更年期以降の女性に多く、60代女性の3人に1人70代女性の2人に1人が、患者になっている可能性があるとされています。


BRONJとは

高崎 骨粗鬆症

ビスホスホネート系薬剤関連顎骨壊死(Bisphosphonate-related osteonecrosis of the jaw)といわれ、ビスホスホネート(BP)系薬剤を長期服用している患者に発生する特徴的な顎骨壊死症状です。


顎骨壊死・顎骨骨髄炎の発現について注意が必要な薬剤(BP製剤、デノスマブ)

剤型

製品名

効能または効果

アレディア

パミドロン酸二Na

悪性腫瘍による高カルシウム血症

乳がんの溶骨製骨転移

ゾメタ

悪性腫瘍による高カルシウム血症

多発性骨髄腫による骨病変

および固形癌骨転移による骨病変

テイロック

ボナロン

悪性腫瘍による高カルシウム血症

ボンビバ

骨粗鬆症

プラリア

骨粗鬆症

ランマーク

多発性骨髄腫による骨病変

および固形癌骨転移による骨病変

 

ダイドロネル

骨粗鬆症

下記状態における初期および進行期の異所性骨化の抑制

脊髄損傷後、股関節形成術後

骨ページェット病

ボノテオ

リカルボン

骨粗鬆症

アレンドロン酸

フォサマック

ボナロン

骨粗鬆症

アクトネル

ベネット

骨粗鬆症

骨ページェット病

リセドロン酸Na

リセドロン酸Na塩

リセドロン酸ナトリウム

骨粗鬆症

近年、BP系薬剤に関連するBRONJが問題となっています

オーストラリアにおけるBRONJの調査結果によれば、経口剤のBP製剤を使用した骨粗鬆症の患者さんの顎骨壊死・顎骨骨髄炎の発現頻度は0.01~0.04%で、抜歯された場合での発現頻度は0.09~0.34%と報告されています。

また、注射剤のBP製剤を使用した悪性腫瘍の患者さんの顎骨壊死・顎骨骨髄炎の発現頻度は0.88~1.15%で抜歯された場合での発現頻度は6.67~9.1%と報告されています。

骨転移や多発性骨髄腫などに使用されるBP注射薬(ゾメタなど)によるものは発症頻度が1%程度とされ、いったん発症すると重症・難治例が多く見られます。
一方、骨粗鬆症に使用されるBP経口薬では比較的軽症例が多く、発症頻度は0.01%程度とされますが、注射薬よりも投与対象が圧倒的に多い(50倍以上)ため、わが国の調査ではBRONJの約40%がBP経口薬によるものです。

BRONJはBP系薬剤投与下において、抜歯などの侵襲的歯科処置と関連して発症すると一般に信じられていますが、抜歯をしなければ発症しないというわけではありません。

抜歯が必要となるのは、歯周炎に由来するものが大部分で、抜歯しなくても歯周炎を放置することでBRONJを発症する場合もあります。

BP系薬剤服用中に抜歯等が必要となった場合

BRONJ

BP経口薬服用期間が3年未満でコルチコステロイドを併用している場合、
 あるいはBP経口薬服用期間が3年以上の場合

全身状態から服用中止が可能であれば、歯科処置前の少なくても3か月間は中止し、処置部位の骨が治癒傾向を認めるまでは再開しない。

②BP経口薬服用期間が3年未満で他に危険因子がない場合

抜歯等の処置の 延期・中止や服用中止の必要はありません。
危険因子:コルチコステロイド療法患者、糖尿病、喫煙、飲酒、口腔衛生の不良、化学療法薬

BRONJの発症予防には

それぞれの人に合った間隔でのお口のメインテナンスを受けましょう 。
当院では一概に1か月に1回とか、半年に1回と間隔を決めているわけではありません。
人により年齢により歯の本数であったり、歯周病の進み具合や、歯を上手に磨ける具合など異なりますので、お口の状態に合った間隔でのメインテナンスをお勧めしています。

BP製剤以外にも薬剤誘発性の顎骨壊死(ONJ)が発症します。
破骨細胞に作用する抗RANKL抗体であるデノスマブでは、BP注射薬と同様のONJ発症が報告されています。
また血管新生を抑制する抗VEGF抗体であるベバシズマブにおいても、粘膜欠損による骨露出に起因すると思われるONJが報告されています。

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