WHOによる危険なスーパーバグリストは以下のようになっています。
◆緊急度1:重大
・カルバペネム抗生物質耐性アシネトバクター・バウマニ
・カルバペネム抗生物質耐性緑膿菌
・カルバペネム抗生物質、第三世代セファロスポリン耐性腸内細菌(CRE)
◆緊急度2:高
・バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)
・メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
・クラリスロマイシン耐性ヘリコバクター・ピロリ
・フルオロキノロン(ニューキノロン)耐性カンピロバクター
・フルオロキノロン耐性サルモネラ属菌
・多剤耐性淋菌(第三世代セファロスポリン、フルオロキノロン耐性)
◆緊急度3:中
・ペニシリン非感受性肺炎レンサ球菌
・アンピシリン耐性インフルエンザ菌(BLNAR)
・フルオロキノロン耐性赤痢菌
Voxによるとアメリカでは年間200万人が薬剤耐性菌による疾患を発症し、2万3000人が死に至っているとのこと。
抗生物質の新薬開発は巨額の投資が必要で大きなリスクを伴うため、過去10年間で抗生物質の新薬は開発されていないのですが、すでに人間が持つ抗生物質すべてに耐性を持つ薬剤耐性菌もいくつか見つかっています。
WHOは公開したリストは人をおびえさせるためのものではなく、抗生物質の新薬開発を促すためのものとしています。