体重増加ぎみの人は歯周炎を発症しやすい、肥満だと1.3倍に

ブラジルとオーストラリアの研究報告

標準体重の人に比べ体重が重い人は、歯周炎を発症しやすい傾向があるようだ。

体重増加と関係?

 ブラジルのペロタス連邦大学とオーストリア・アデレード大学の研究グループが、歯科分野の専門誌である、ジャーナル・オブ・クリニカル・ペリオドントロジー誌2015年5月8日号オンライン版で報告した。

 研究グループは、大人の歯周炎の発症と体重増加との関連について、電子検索システムを用い、2015年2月までの4つのデータベースを検索した。

 増加と大人の歯周炎の発症率との関連を調査した比較対照研究、経時的な研究で、栄養面の状態(BMI、腹囲)と歯周炎についての説明があるものを対象とした。

体重増加と歯周炎の発症は関連あり

 検索により5件の文献で、約4万2000人が対象となり、その情報を評価した。

 解析した結果、標準体重の人と比較した歯周炎発症の相対的リスク比は、過体重の人で1.13倍、肥満の人で1.33倍であった。

 結論として、体重増加と歯周炎の発症は関連があると分かった。

 この結果は科学的根拠が限られており、今後さらに研究を進める必要があると思われる。