歯周病と関節リウマチの間に似たところあり
口の問題が関節リウマチの走りになっているという仮説が提唱されている。
歯肉の炎症はその後の関節リウマチ発症のリスクにつながっている可能性があるという。
本当か?
自分を攻撃する「抗体」ができる
オーストラリア、アデレード大学を中心とした研究グループが、関連する根拠に基づいてさまざまな医学の仮説を提唱する専門誌、メディカル・ハイポセーシス誌で2015年4月30日に報告した。
研究グループは、歯の周囲の骨と組織の消失につながる歯周炎は世界的に問題になっているという。
先進国、発展途上国を問わず、世界の成人の6割ほどが病気で苦しんでいるという。
この歯周炎は関節リウマチと関係しているという。関節リウマチは、関節の組織が本来は異物から体を守る免疫によって攻撃されて起こる病気だ。関節の痛みがあり、関節の組織が壊されてしまう。
関節リウマチにつながる歯周炎
歯肉炎や早期歯周炎の兆候が出始めると、体内ではタンパク質が異常に変化し始めていると説明する。変化したタンパク質は、体の中で異物と見なされて、体が攻撃を始める。「自己抗体」と呼ばれるタンパク質が攻撃をするために作られる。このプロセスが20歳代半ばから30歳代前半という比較的早期に始まると厄介だ。
タンパク質の変化は、「シトルリン化」も「カルバミル化」と呼ばれている。この変化は関節リウマチの人でも起こると知られている。
関節リウマチは通常35歳以降で起こるが、歯周病での関節リウマチと同じ変化が起こると、その後の関節リウマチにつながる可能性があると指摘する。歯肉の炎症を起こしながら、関節炎も進みつつある。
研究グループは、歯肉炎には要注意と強調する。
仮説は現実につながっていくか。今後、口のトラブルは参考になるかもしれない。