適量のブラックコーヒーで虫歯知らずに:ブラジル大学研究

コーヒーを飲むと歯の着色汚れが気になるし、とても歯に良いとは思えない。

コーヒーの成分が歯垢や虫歯の原因を除去

しかしブラジル・リオデジャネイロ連邦大学のアンドレア・アントニオ教授によると、あるコーヒー豆には抗菌作用があり、「適量ならブラックコーヒーを飲むことで虫歯を防ぐことができる」という。

教授らは乳歯の成分と、ロブスタコーヒーノキ(全世界のコーヒー豆の3割を占める)の成分を混ぜてみたところ、コーヒーが歯垢や虫歯の原因となる細菌性バイオフィルムを破壊することが明らかに。

「歯を健康に保つ効果のある天然物質をずっと探してきた」という教授ら。

コーヒー豆から抽出した成分がバクテリアを除去したに他ならず、更なる調査研究が必要ながら、コーヒーに含まれるポリフェノール抗酸化物質が効果を発揮したとみられている。

飲み過ぎは逆効果

但し教授らは「コーヒーの飲み過ぎは逆効果で歯に悪い」との忠告も忘れていない。着色汚れや歯のエナメル質の酸化を招くそうなので、あくまでも適量を心がけよう。

また「ミルクや砂糖を入れてしまうと、歯の健康効果は期待できないだろう」と付け加えている。